皆さん、龍が如くのドラマである【龍が如く~Beyond the Game~】がAmazonPrimeVideoで配信開始されました。
龍が如くファンである私にとって、避けられない話題です。
配信がされている3話まで視聴したため、その感想をまとめていこうと思います。
これは、【ゲーム 龍が如く】の桐生一馬とは程遠い。
率直な感想をまず最初に申し上げます。
こんなの桐生一馬じゃない!!!!
です。まあわかってたけどね。もうちょっと原作寄りにしてくると思ってた。
なぜそう感じるのか?
・キャラクターの深みが全くと言っていいほどない。
龍が如くは、ヤクザの世界を舞台にしながらもそれぞれの男気や信念がプレイヤーを魅了するのが魅力だったと思う。
だが、この実写ドラマではその男気や信念というものがほぼ感じられないのだ。
しいて言えば風間の親っさんの小指くらいじゃないかね?
でも、自業自得だとか何とか言って見せるのには違和感。
隠していたのに見つかって桐生ちゃんや錦が恩義を感じる
→風間の親っさんに恩返しがしたい!!!となった方が龍が如くの男気感ある。
他には、ネットなどでも叩かれているこの言葉
【俺は堂島の龍になりたいんです】
まあこんなこと桐生ちゃんは言わないと思う。
元々、堂島の龍もなりたくてなったのではなく、背中でそして生き様で人々を魅了していく桐生ちゃんが自然にそう呼ばれるようになったのだから、原作ファンから反発を買うのも当然であると思う。
ちなみにさらっと当たり前のように【勝って堂島の龍になる】って言ってたのもすげぇ引っかかった。
錦も、ヤクザに入ろうとして小指を切り落とそうとしたりしたけどそれは男気ではない。
どうしても風間の親っさんに恩返しがしたくて!とかだったらわかるんだが、ただただ生に縋りついてるだけにしか見えなかった。
・原作通りの演出もできたのに…
人物が初登場する場面で白黒にして筆文字の赤色で名前出して効果音でドンドーンって入れたりとかすると思ってた。
なぜこうするしかなかったのかを勝手に考察
原作通りの話をなぞることはできたのに、なぜそうはしなかったのかを考えてみました。
・原作ファンは実写化である時点で、受け入れてくれる可能性は少ない
原作がゲームであり、リアルなモデリングがされており、ビートたけしや藤原竜也などの現実の俳優も数多く出演する龍が如くでは、実写化をしたところで原作ファンが受け入れる可能性はほぼないのではないか。
実際、実写化が発表されたときも疑問視する声が上がっていたと記憶している。
三次元は二次元を超えることが出来ない。
原作のゲームで完成されすぎているのだ。
それを超えることはできない、という見解がもともとあったのでは?
・だからオリジナル作品というくくりにした
ネットで検索を掛けるといっぱい出てくる、演技は原作の桐生と錦ではないという発言。
この流れで考えてみると、この発言は理解できる。
原作と同じものを作っても理解が得られない、現実世界で龍が如くの世界をリメイクする必要がない。
そう考えると、全くのオリジナル作品を作るしかないのだ。
桐生一馬も錦も由美も原作とは違う人物である。
性格も男気にあふれてないし、動物にも優しくないし、盗みはするし堂島の龍になりたいし。
それがドラマ龍が如くの桐生一馬。
そう作られている。そう思えば理解できるところもある。かも。
以上のことや、キャスティングやキャラの性格変更から考えると原作ファンに向けた作品ではなく、龍が如くの世界を知らない人々への作品である。
・その割には龍が如くの世界にこだわっている。
このドラマでは、児童養護施設「ひまわり」も結構見てわかるほど再現されていたし、桐生一馬の服装はいつものライトグレーのスーツで赤シャツだし。
というか、原作のキャラの名前使ってるし。
どうしてオリジナルというのならば、名前もすべて変えなかったのだろうか。
どうしてひまわりはそのまま使ったのか。世界観だけを抽出して別の話にすることはできなかったのか。
桐生一馬という伝説の男がいて、その男にあこがれた若者がヤクザの世界に身を落とす。
しかし、桐生一馬の強さだけに憧れてヤクザになったため人とのつながりは薄く、ただ喧嘩だけをして屈服させる毎日。度重なる壁にぶち当たる。
桐生一馬を知っている人物から話を聞いて男気溢れ、義理堅く、人のために命を張れる男に成長していく…まあ、ただのずぶの素人考えのゴミ考えだが個人的にはこっちの方が龍が如くのスピンオフ的な枠組みなのかなと思った。
全くダメなのかといわれるとそうでもないと思う!
ここまで、原作ファンとして思ったことをつらつらと書いてきたが…
実際に龍が如くという原作を知らない人が見たらどう思うのか。そう考えてみる。
・アクションシーンはリアルで激しい
桐生が刑務所から出てきてヤクザと戦う場面は、原作のヒートアクションの動きに似ているのがあったと思う。ゲームを実写にしてよりリアルになった気がしてよかった。
結構グロいが、アクションシーンの完成度はとても高いと思うのだがどうだろう。
リアルで派手さがあってみていて飽きなかった。
・オラキオさんはじめ演者の演技上手でかなり好き
・たくさんの張られた伏線
伏線が要所要所で張られていて、これからのパートで伏線が回収されると思うと少しわくわくする自分がいる。堂島の龍になりたい理由ももっと深いものがあるだろうし、規律に縛られた暮らしから抜け出したい理由も、親殺しの烙印も。
まだまだこの作品の全貌が見えてきていないと思う。
これらが完璧に回収されるなら作品としてかなり完成されたものなのではないか。
龍が如く・桐生一馬・錦この要素を抜けばかなり面白い作品だと思う。
龍が如くのあの世界を、ストーリーを、桐生一馬はじめ多くの魅力的なキャラクターを生み出した龍が如くスタジオの方々なら、最後には満足させてくれると思う。
あんま言いたいことまとまってなかったけどまとめ!!!!
この作品は、もちろん原作とは違いファンからすると拒否反応が出てしまうこともあるかもしれない。
だが、【龍が如く ドラマ 評価】とか【龍が如く 実写 ひどい】とかの感想を見て、批判をする人がいるならば違うと思う。
龍が如くの実写ドラマがひどい!とか言う意見だったり、こんなの桐生一馬じゃない!とか思うのは仕方がない。
見ない選択肢ももちろん正しいが、批判をするなら見なければ…と思う今日この頃。
見たいけど自分の琴線に触れそうで怖い!そこのあなた!
そんなあなたに見るコツをお教えしましょう。
龍が如くの記憶をぜんぶなくしましょう!
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